まずは、
そのままかぶりつく!
REPORT
広島の当社が仕入れる県内産トマトは、
亀ちゃんトマトのみ。フェリーに乗って亀田農園へ
亀田農園のある大崎上島は橋がかかっていないため、フェリーでしか往来できません。CAPと同じ広島県ではありますが、フェリーに乗るだけで小旅行気分になります。
柑橘類で有名な瀬戸内の島、大崎上島もみかんやレモンの産地です。その島にトマトのハウスが39棟あり、ほぼ年中出荷している亀田農園。高温を好むトマトは温度が低いと育ちが悪くなるため、温暖で雨の少ない瀬戸内の気候はトマト栽培に適しているのです。
亀田農園は1978年からトマト栽培を始め、2021年の現在、2万本の苗から育て年間100トンを全国に出荷。中でも「亀ちゃんトマト味特」は、成城石井や三越伊勢丹、大丸などの百貨店でギフト商品として取り扱われており、亀ちゃんブランドとして知られるようになりました。
「おいしいトマト」を追求する亀田さん。その一つが「実生栽培」。一般に出回っているトマトの約90%が接ぎ木苗から栽培されたものですが、実生栽培は接ぎ木をせずに自根(自分の根)で育てる難易度の高いやり方です。
病気になりやすいと言われる実生栽培をあえて選んだ理由は? 「トマト本来の味がするから!」亀田さんはきっぱりと言いました。
亀ちゃんトマトは、甘みも酸味もしっかり味わえる。爽やかな後味。果肉が厚くて食べ応えがあるのです。
実生栽培で高品質を維持するのに大切なのが土作りです。河川敷で刈ったヨシと山にある柴を畑にすき込み、納豆菌を入れ、水を打って耕すことを繰り返す。1ヶ月後には、ふかふかの土ができ上がります。この作業をトマトのシーズンが終わる頃から7月後半にかけて行います。ヨシにはいい菌がたくさんあり、納豆菌は分解を促すために使用しているそうです。
「土にいい菌が増えると長く収穫でき、根が深く根付く。土が柔らかいから下に根が生え、茎が上にも伸びる」と亀田さん。柴は湿気を吸い、ヨシは湿気を逃す役割もあるなど、病気に強い土作りを徹底しているから元気なトマトが実っているんですね。
糖度8度以上ある「亀ちゃんトマト味特」は、フルーツトマトといっていいくらいの甘さ。南アメリカ・アンデス地方の高原地帯が原産のトマトだから、水分は点滴のようにポトリポトリと最小限与えるよう調整。すると果肉が締まり、甘みもコクも増します。
ハウス内は冬でも12度を切らないよう温度を管理し、低温障害にならないようチェック。また、湿度が高いと花の残骸にカビが生えるので取り除き、虫取りも草刈りもすべて手作業で行われています。
多くの工程を経て島から届く亀ちゃんトマトは、甘みと酸味のバランスがよく、高品質を維持しています。
RECOMMEND
亀田農園お母さん直伝!おいしいトマトの食べ方
まずは、
そのままかぶりつく!
くし形に切る
包丁をあまり入れない方がおいしい!
RECIPE
亀田農園お母さん直伝!おいしいトマトのレシピ
❶フライパンにバター(またはオリーブオイル)とスライスしたにんにくを入れ、火にかける
❷下ごしらえをしたイカを加えて軽く炒める
❸ざく切りしたトマトを加えてさらに炒める
❹塩で味を整える。好みで黒こしょう、追いバターで仕上げてもOK!
❶鍋にざく切りにしたトマト、こんぶだし・鳥がらスープの素(好みのだしでOK)、にんにくを入れて火にかける
❷野菜(きのこ類、ニラ、白菜、キャベツ、しょうがなど)や 魚介類、鶏肉、豚肉、油揚げなど好みの具材を加えて煮込む
❸塩で味を調整してでき上がり
ポイント:水の代わりにトマトを入れるのがポイント!水分を見ながら2、3回にわけて加えてください。
シメ:うどん、ごはん、ラーメン、餅、パスタも合う。トマトの栄養を最後の一滴まで飲み干してください!
完熟でお届けする亀ちゃんトマト。冬は常温で。
ガクの部分を下にして、皿やパックに並べて
ビニール袋に入れて冷蔵庫へ。
ガクをとってそのまま冷凍庫へ。冷凍庫から出して水にさらすと、皮がスルッとむける。
◎夏は少し溶けた状態で食べると、まるでシャーベット!
ガクのまわりに出る濃い緑をグリーンベルトと言い、味がのって糖度も高くなる!
実や葉、茎にもある産毛は、空気中の水分を取り込むためにあるもの。元気のいい印!
お尻から放射状に出ている白い筋。おいしいトマトには星がある!
トマト栽培はみかんより10倍デリケートな作業ですが、「亀ちゃんトマト」を全国の人に知ってほしいと思い、毎日手間暇かけています。やっぱり丸かじりが一番おいしいですよ!